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歯の治療に使用する材料について

歯に被せる銀歯や銀色の詰め物って、世界の中で日本でしか使われていない材料だって知ってました?

それでは、その銀色の金属ってなんなんでしょう?

保険治療に使用される金属の条件

①口の中に使用する金属は体に害があってはいけません。
②長い年月の間、口の中の環境に耐える耐久性が無ければなりません。
③保険治療に使える材料は高価過ぎてもいけません。(保険治療費を抑えるため)

①と②を満たす金属は金合金です。金や白金(プラチナ)などの貴金属は体に害がありません。ただ、純金では柔らかすぎるので、歯の治療には適しません。

よって、金や白金の割合が多い合金が歯の治療に適した金属と言えます。
けれども、貴金属は高価ですので、③の条件に合いません。

そこで1960年代に国は保険に使う金属を金銀パラジウム合金という安価な合金に定めました。金が12%入っていますが、残りは銀やパラジウム、銅やスズなどの合金です。

この金属は、日本の保険制度で使用するように定められたことで、高頻度に使用され、今では、日本人の口の中はこの銀色の金属だらけになってしまいました。
これほどまでに金銀パラジウム合金によって歯が治されている国は日本だけなのです。

とはいえ、安価な金属が保険治療に導入されたことで、歯科治療の費用は抑えられました。世界の中で日本の歯科治療の患者負担額が格段に安い一因になっているのは確かです。

なお、この金属が上記の①と②の条件をきちんと満たしているのかどうかは議論が分かれます。(ここには書きませんが、気になる方は、ネットで検索して調べてみてください。)

さて、ここからが本題です。

科学が進歩し、歯科材料も進歩しました。
もともと欧米では日本で使われているような代用合金を歯の治療に使っていませんでしたが、金属の価格が近年高騰している背景もあり、貴金属を使用する歯科治療も減少していきました。金属より安く、より安全で、見た目も良いセラミックスや樹脂が改良されたことも背景にあります。

接着性レジンの誕生←歯科治療の革命

接着性レジン
近年、樹脂が改良されて、歯と非常によくくっつくようになり、歯科治療に革命が起きています。歯の治療に使う「レジン」という樹脂が改良され、歯と強力に接着するようになりました。

詰め物や被せ物を歯にくっつける接着剤としても使われますし、それ自体詰め物としても使います。レジンは歯より柔らかいので、レジンを強化したコンポジットレジン(CR)を歯に詰めます。

それまでの接着剤は、どうしても劣化が避けられず、何年かすると剥がれてしまうものでした。剥がれてくると細菌が侵入しますので、そこに新たな虫歯ができてしまいます。

以前の歯の治療は、治した所がいずれまた虫歯になることを避けることができなかったのです。それは保険治療に使う銀歯だろうが、高価な貴金属の歯だろうが変わらない欠点だったのです。

ところが今は違います。接着性レジンを使用すれば治療した所が再び虫歯になることを避けられます。
ただし、レジンと金属の接着は、レジンと歯やセラミックスとの接着よりも劣るので、金属を使用する限り、治療した所が再び虫歯になることを避けることができません。

歯とレジンとセラミックスは相性が良い(強力に接着する)

歯とレジンとセラミックスは相性が良い(強力に接着する)

レジンの接着力を最大限に発揮させるには、保険の代用合金でもなく、高価な貴金属でもなく、金属アレルギーの心配も無く、さらに見た目も良いセラミックスを使用することが理想です。(状況によっては金属でないと治せない場合もあります)

セラミックスの種類

従来型のセラミックス歴史があり、強力な接着が保て長期間細菌の侵入を防ぐことが確認されている。
(当医院では20年前からオールセラミックスによる治療を行っています)
フルジルコニア新しいセラミックス。非常に硬く、ブリッジの治療でも安心。汚れが付きにくい。
色が歯の色に合わせにくいが、改良されて色調が良いものも出てきている。
ジルコニアセラミックスジルコニアの表面に従来型のセラミックスを被せた二重構造。
硬さ、汚れにくさ、審美性を兼ね備えている。