フルジルコニアクラウン(オールジルコニアクラウン)
治療法 | 保険 | 接着力(※1) | ブリッジ(※2) | 削る量(※3) | 見た目(※4) |
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メタルクラウン | 適応 | △ | ○ | 少
| × |
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フルジルコニアクラウン | 適応外 | ○ | ○ | 少
| △ |
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オールセラミックスクラウン | 適応外 | ◎ | × | 多
| ◎ |
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ジルコニアフレーム セラミックスクラウン | 適応外 | ○ | ○ | 多
| ○ |
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※1
接着力は、①歯、土台と②接着剤、③装着物の三つの材質的な関係で決まります。接着剤は日々進化しており、一昔前に比較すると格段に接着するようになっています。接着力や接着剤の耐久性は、装着物の外れやすさや装着物の中に新たなむし歯(二次カリエス)ができやすいかどうかを左右します。接着力がよい方が二次カリエスになりにくいと言えます。言いかえれば長持ちするということです。金属に比較してセラミックスは歯とよく接着します。
※2
純粋なオールセラミックスクラウンは見た目が最も自然ですが、歯ぎしりをしている方のように強い力が加わると割れることがあります。また、歯が無いところに歯を連結する事によって歯を作る治療法(ブリッジ)はできません。ブリッジの場合はe.maxやジルコニアフレームのセラミックスで対応します。
※3
セラミックスクラウンの場合、メタルクラウンやフルジルコニアに比べ1ミリ程度余分に厚みが必要となるため、多少歯の削除量が多くなります。
※4
オールセラミックスクラウン、ジルコニアフレームセラミックスクラウンは、色合わせがうまくいけば本物の歯と見分けがつかないぐらいきれいに仕上がります。旧来のメタルフレームセラミックスクラウン(メタルボンドセラミックス)は歯の根元が黒く見えますが、金属を使わないセラミックスクラウンは歯茎との移行部分も自然な仕上がりになります。
メタルクラウンは保険の場合は銀色の金属です。(いわゆる銀歯)
フルジルコニアはセラミックスクラウンに比較して、見た目は劣りますが、歯に近い色で仕上げることが可能で、費用も安くかぶせることができます。また、削除量も少なくて済みます。
メタルクラウンに比較すると見た目と接着力が勝ります。ただし、前歯には適応できません。(前歯の場合は保険の歯かセラミックスクラウンになります)
当院では、保険のメタルクラウンを一ランク上のフルジルコニアにして頂きたいと考え、フルジルコニアの費用を格段に抑えて設定しております。